NO38『権力レンズ論』

 権力は、人間を拡大するレンズです。
 
 権力は人間の善い面も悪い面も拡大します。どれほど拡大するかは権力の大きさによります。
 
  大きな権力を持つ人が、ささやかな善事をやると大きな美談になりますし、反対に些細な過ちも大きな悪事になります。
 
 権力者個人の評価の拡大は、どうでもいいことですが、権力者の力の拡大は大きな問題です。
 
 権力者が、関係する組織や団体の運命に係るからです。
 
 このことは、国家や世界の運命においても同様で、世界の国々の権力者や国際社会に影響力を持つ権力者が、どういう人物であるかが、それぞれの国、また国際社会の運命と深くかかわっています。
 
 プーチンによるロシア軍のウクライナ侵攻は、そのことを如実に物語っています。
 
 権力にも色々ありますが、ことに政治権力は、国や地域社会の制度や仕組みを決めますので、世の中をよくしていくためには相応しい人が政治権力の座に就くようにしていかなければなりません。
 
 ただこのことに関して、人類は未だ選挙以上の良き方法を見出していません。
 
 この制度のもとで、自らも選ばれるよう精進努力しつつ、併せて若い世代も含めて良き人たちが選ばれて国及び地方の政治で活躍することを後押ししていこうと思っています。
 
2022年7月20日