平成30年11月定例県議会【農業生産等における作業の軽減化】答弁

「農業生産等における作業の軽減化について」

答弁

◎農林水産部長(山根信之君) 農作業の軽減化についてのお尋ねにお答えします。
担い手の減少や高齢化が進行する本県において、農業の持続的な発展を図るためには、農地や機械を効率的に利用できる体制を整備するとともに、農作業の労力を軽減するなど、生産性を高めていくことが重要です。
このため、県では、集落営農法人やその連合体など、地域を支える経営体の育成を重点的に進めるとともに、共同利用機械の導入を支援し、田植えや収穫など、基幹作業の負担軽減を図ってきたところです。
こうした中、法人の経営環境が厳しさを増していることなどから、さらなる農地の集積を促し、AIやIoTなど先端技術の活用により、作業負担の軽減や収益力の向上につなげることとしており、長期間多くの労力を要する草刈り作業についても大幅な効率化を図ることが急務となっています。
このため、お示しのセンチピードグラスについては、のり面の多い中山間地域の農地の畦畔を中心として、圃場整備事業の実施にあわせ、関係者の同意が得られた地区において導入してきたところです。
また、草刈り作業の省力化につながるよう、リモコン式除草機等、スマート農機の導入にも積極的に取り組んでまいります。

◎土木建築部長(森若峰存君) 川土手における草刈り作業の軽減についてのお尋ねにお答えします。
お示しのセンチピードグラスは、本県では、農道や畦畔等ののり面部分での施工実績はありますが、河川の堤防のり面での使用については、コストや堤防への影響等、さまざまな課題があると認識しています。
このため、まずは試験的に施工することとしており、その結果を踏まえ慎重に対応を検討してまいります。