平成30年11月定例県議会【1.農作業の軽減化について】

「農業生産等における作業の軽減化について」

1.農作業の軽減化について
山口県の農業も高齢化、後継者不足の状況から、担い手の確保、農業法人化の促進と、これらへの農地利用集積がすすめられていますが、その中で課題もあります。
その一つは、これらの担い手、農業法人等が農作業労力をいかに確保するか、そのために農作業の軽減化をどのようにするかという方策を図ることが必要です。
農作業は圃場づくり、育苗、定植、田植、草刈、収穫等と多様ですが、中でも草刈作業は、長期間、多くの労力を要しこの作業の軽減化を図ることが重要です。
草刈作業は、耕作地の畦畔、用排水路、農道等において作業し、この軽減化にはいろいろな方策がありますが、最近、全国各地で草刈を要する法面に芝草の一種であるセンチピードグラスの種子を吹付し、この芝草によって法面を被覆することによって草刈作業の軽減をすすめているところが多くみられるようになりました。
このセンチピードグラスは、草丈が10~25cmと視界を妨げる程の高さにはならず、雑草の発生や侵入を抑制する特徴と、永続性を備えていることから、草刈作業の軽減にうってつけの芝生であります。
県下でも柳井地区で集落営農法人連合体が実施し、草刈作業軽減化の成果をあげています。
農業振興を図るうえで、農作業の軽減は貴重な労力を有効に活用するために必要であり、中でも農業に欠かせない草刈作業の負担軽減は特に重要で、こうした芝生による法面被覆の普及に力を入れるべきと考えます。
そこで、農作業の軽減化について県はどのようにお考えか、ご所見をお伺いします。