令和2年6月定例県議会【1.(4)リモート面会について】

1.新型コロナウイルス感染症対策について

(4)リモート面会について

現在、入院病床がある病院は、院内感染の発生を防ぐためほとんどが面会禁止の措置をとっています。そのことは、長期入院の患者さんが多い慢性期病院でも例外ではありません。私が訪ねた或る慢性期の病院は、面会が禁止されているため、長いこと家族等の親しい人に会えないことによる精神的不安やストレスの蓄積が、入院患者の認知症が進むなどの病状悪化につながることを懸念しておられました。対策として患者個人がスマホを持っておればそれを使って対応していますが、スマホを持っている人はわずかで対象が限られるようです。そこで、病院に一室WIFI環境が整った部屋を設け、各病棟にはタブレットを置くことでリモート面会が実現できればと考えておられました。ただ、そのことを実現するための整備費用の捻出がとても難しいので、こういうことにも公的支援を是非お願いしたいとのことでした。

そこでお尋ねです。Withコロナ時代における病院の在り方として、WIFI環境等を整備してリモート面会を可能にしていくことは、入院中であっても患者のよりよい生活の質を確保していくことが求められる今日の医療機関にとって、取り組むべき新たな課題であります。ただ、現在多くに医療機関は、そうしたくても整備のための財源に余裕がないというのが実情だと思われます。ついては、多くの入院患者に恩恵が及ぶと思われるリモート面会を可能にする環境整備に公的な支援措置がなされることを期待するものですが、このことにつきご所見をお伺いいたします。