平成30年11月定例県議会【2.地域公共交通網形成計画の策定】

「公共交通政策について」

2. 地域公共交通網形成計画の策定
国が、現在公共交通に関して推進している主要な施策に一つに、地域公共交通網形成計画の策定があります。これは、平成26年に成立した改正地域公共交通活性化再生法において打ち出された施策で、まちづくりと連携した、面的な公共交通ネットワークを再構築するための計画を、地方公共団体が、地域の実情に応じて作成するものです。
本年10月末現在で、433件の計画が策定されていまして、その多くは市町による策定です。都道府県も市町村と共同して計画を作成できるとされていまして、青森、奈良、愛媛、佐賀の4県は、県としての計画を策定しています。また、複数の市町にわたる圏域の公共交通網計画の作成に府県が参画関与しているケースが18件あります。本県では、県下13市の中で萩市と柳井市を除く11市において策定されており、萩市は現在策定の作業中で柳井市は来年度から策定に取り組むとのことですので、近年中に県下全域をカバーした市圏域別地域公共交通網形成計画が策定され、出揃うことになります。そこで、県の公共交通政策において問われるのは、全県的な視野からの地域公共交通網形成計画は必要ないのかということであります。
都道府県において地域公共交通網形成計画を策定しているのは、先ほど述べましたように未だ4県ですが、私は、県域として公共交通ネットワークをどう構築していくかは、県の将来をデザインする上で重要な課題であることから、公共交通に係る県の施策の基本方針を確定して、そのことに基づく県としての地域公共交通網形成計画の策定に取り組むべきだと考えます。
そこでお尋ねです。県下の各市が策定した地域公共交通網計画をベースにした上で、県の公共交通に係る施策の方針に基づき広域調整を行い、本県の地域公共交通網形成計画の策定に取り組むべきだと考えますが、ご所見をお伺いいたします。