答弁 (4)デジタル化の推進について

1 県政と大学の連携について

(4)デジタル化の推進について【部長答弁】

次に、デジタル化の推進についてのお尋ねにお答えします。

本県のDX推進に向けては、知事をトップとする「デジタル推進本部」において、デジタル改革で目指す姿やそれに向けた取組内容等を決定し、全庁を挙げて、デジタルによる県全体の改革への取組を進めています。

このデジタル改革では、何よりも現場での取組を重視しており、様々な課題に直面する現場に、新たなデジタル技術を積極的に導入・実装し、それを実践する中で更なる改善を図っていく、そうしたループを回し、DXを実現していくとの考えのもと取り組んでいます。

このため、やまぐちDX推進拠点「Y-BASE」においても、高いスキルを有する専門スタッフが、各現場のデジタルによる変革を見据えながら、最適なソリューションの導入等の支援を行っており、そうした取組を着実に積み重ね、さらに、そこで生まれた優良事例の横展開も図り、全県的なDXに繋げていきたいと考えています。

そうした取組を進める上では、デジタルへの高い知見、そして、優れた技術を持つパートナーとの連携が不可欠であり、現在、スタートアップも含め、先端企業などとの連携を図っていますが、お示しの大学についても、そうした形での連携が図れることを期待しています。

また、県内では、官民を問わずデジタル化の取組を担う人材の不足が大きな課題となっており、その解決に向けては、特に大学との連携が重要だと考えています。

このため、これまでも、山口大学と連携し、データサイエンティストの育成に取り組んでいますが、この度、県内3大学が国の事業に応募し、地域課題の解決に貢献する文系DX人材の育成に取り組むこととされました。

県も、これを後押しするための政府要望を行ったところであり、こうした取組を通じて、大学が実践的な人材を早期に育成し、その人材を県内の様々な現場に送り込んでいただくことを期待しています。

また、デジタル化の推進に向けては、官民協働フォーラムのような自由な組織の交流の中から、新たなソリューション等が生まれていることから、大学には「シビックテック」に挑戦するような、新しい価値観を持つ人材も育成していただきたいと考えています。

こうしたことに加え、大学との連携に関して、大学側から「Y-BASE」に、デジタルによる大学運営の変革に係る相談が寄せられています。

「Y-BASE」では、デジタルによる変革の第一歩となる業務のデジタル化等の支援をはじめ、AIとデータを活用した新たな価値を生み出す取組への支援など、様々なレベルの支援が可能であることから、大学への支援もしっかりと行い、大学のDXにも貢献していきたいと考えています。

県としては、引き続き、大学をはじめ多様な主体と緊密に連携しながら、本県のDXの実現に向けて取り組んでまいります。