答弁【1.全国学力・学習状況調査の実施について】

よりよい教育環境の実現について

1.全国学力・学習状況調査の実施について【副教育長答弁】

全国学力・学習状況調査の実施と学校事務体制の強化についてのお尋ねにお答えします。

まず、全国学力・学習状況調査の実施についてです。

この調査は、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握し分析することにより、教育指導や学習状況の改善等に役立てることを目的として、国において実施されているものです。

お尋ねの、各学校で実施後速やかに採点を行う、いわゆる自校採点と県教委への報告については、中国・四国地方では、本県以外に2県が同様の取組をしていると把握しています。

県教委としては、教師が自ら採点を行うことは、新学習指導要領に示された資質・能力の児童生徒への定着状況を教師自身が評価できることから、非常に有効であると考えています。

また、各学校は採点結果を報告した後、県教委から分析結果の提供を受け、早い段階で、児童生徒の学習状況や一人ひとりの課題を把握し、その改善に向けた指導に生かすことができます。

こうしたことから、自校採点と報告は必要と考えており、今後も続けていくこととしておりますが、実施に当たっては、学校における働き方改革の推進が併せて重要であることから、一部の教員の負担とせず、全校体制で採点や結果の分析を行うよう、各市町教委と連携して徹底を図ってまいります。

なお、自校採点を行うためのコピー費用等については、小・中学校の設置者である各市町教委にこの取組の趣旨を丁寧に説明し、対応していただいているところです。

県教委といたしましては、今後も調査結果を総合的に分析し、教育施策の成果と課題を検証して、学習状況の改善に役立てることにより、児童生徒の学力向上を図ってまいります。