平成24年11月定例県議会【産業政策】(1)産業戦略本部について

産業政策について

山本知事が、県政運営に当たって最も力を入れておられる産業政策についてお伺いいたします。
山本知事は、知事選出馬を決意されてからは、何よりも本県の産業力の再生強化に取り組むことを第一番に訴えてこられました。その結果、多くの県民の支持を獲得し期待を担って見事当選を果たされました。そして、第46代山口県知事に就任されるや、最優先課題として産業力強化に取り組む姿勢を明確にされ、担当副知事を議会の同意を得て任命され産業戦略本部準備室を立ち上げられました。
こうした山本知事の産業力強化に向けた取り組みは、来年四月に予定されている産業戦略本部の設置で本格稼働になるものと思われます。
そこで、そのことに向けて準備段階にある現在、この戦略本部が正式に発足したら直ちに有効に機能するよう、少し辛口になりますが大事と思われる数点につき議論を提起いたしたく今議会での質問を行うものであります。

(1)産業戦略本部について
その1は、産業戦略本部についてであります。
さて、私は山本知事の産業力強化に向けたお考えを知るべく、選挙戦で訴えられたこと、知事就任後の議会や記者会見で発言されたこと等を、つぶさに見てまいりました。そこからは、確かに山本知事の産業力強化に向けた意気込みや熱意は伝わってまいりますが、その内容は総論、一般論であり、各論も常識的な列挙の域を出ていません。しかし、産業強化のために必要なのは、本県の現状と課題を正確に認識した上での実践を前提とした各論であり、具体的な対応策であります。
産業戦略本部は、産業分野の取り組みを統括的・総合的に進める中核組織と位置づけられていますが、往々にしてこうした組織は、立派な計画を作ることや、そのために委員会を設けて審議することが主たる役割となり、実践面が充分伴わないケースが見受けられます。然るに、この産業戦略本部は、そうではなく何よりも実践組織として、とにかく本県の産業力の強化につながることは、何でもドンドンやる、担当副知事を置いて部局横断的に取り組むことができるので、縦割り行政の弊を排して課題の解決や必要な事項の実現が スピーディに進むようになったというようにならなければなりません。
取組みの目標や方向を明確にする上での計画作りは必要でしょうが、それも、あくまでも具体的な行動の指針としてのものであるべきだし、委員会も課題解決の取り組み実践を通して必要性が見えてきたことに関して設ければいいと考えます。
以上の考えから産業戦略本部について第一のお尋ねです。先ずは、当面する課題の解決にドンドン取組むことが産業戦略本部の役割であると考えますが、ご所見をお伺いいたします。
また、同様の考えから来年4月に正式に産業戦略本部が立ち上がった時には、本県産業強化に向けて取り組むべき各論、具体的な対応策が明確になっておくことが必要と考えますが、このことにつきご所見をお伺いいたします。
それから、10月の記者会見で知事は、産業戦略を諮問できるような有識者会議の設置の準備を進める旨のお考えを述べておられますが、有識者会議を設けるのであれば、それは準備室の段階で、産業戦略本部が立ち上がるまでに会議を開催して産業戦略を諮問し確定するというスケジュールであるべきと考えますが、ご所見をお伺いいたします。
産業戦略本部についてのお尋ねの最後は、「次世代周南コンビナート形成基本戦略」の扱いについてであります。
山本知事が、本県の産業力強化ということで繰り返し言及しておられるのは、瀬戸内沿岸部の産業集積を生かすということであります。
この瀬戸内沿岸部の中央地域において基幹産業として産業集積を実現している周南コンビナートの将来に向けた戦略をまとめた報告書が、「次世代周南コンビナート形成基本戦略」であります。
平成19年3月に策定されたこの基本戦略は、将来のあるべき周南コンビナートの姿として、「東アジア最強の次世代型化学コンビナート」を目指すとしており、現状の認識や取り組むべき課題が切迫感を持って述べられており、県商工労働部も含めこの基本戦略策定にかかわったメンバーの熱い思いが伝わってくる内容となっております。
そこでお尋ねです。私は「次世代周南コンビナート形成基本戦略」は、瀬戸内沿岸部の産業集積を生かすということで産業戦略本部が取り組むべき課題と方向を具体的かつ的確に示していると見ております。よって、この報告書の内容は、産業戦略本部が今後取り組みを進める上において大いに生かすべきものと考えますが、ご所見をお伺いいたします。

【回答】◎知事(山本繁太郎君)
合志議員の御質問のうち、私からは、産業戦略本部についてのお尋ねにお答えいたします。
閉塞感に覆われた今の時代環境の中、私は、地域の活力を取り戻すため、産業力の強化を最優先の課題として取り組むこととしております。
その取り組みの中核となる「産業戦略本部」は、部局横断かつ目的実現型の組織とし、当面する課題の解決にスピード感を持って取り組んでいく実践組織として機能させたいと考えております。
こうした本部の機能を設置後、直ちに発揮させていくためには、まず、企業や市町などのニーズや課題をしっかり掌握し、戦略を明確にすることが重要でありますことから、私みずから企業等を訪問し、その意見を聞くなどの取り組みも進めているところであります。
次に、産業戦略の構築に当たっては、こうしたさまざまなニーズなどの把握に加え、産業の第一線で頑張っておられる方や、最先端の産業情報にアクセスできる方の御意見も甚だ重要であり、このため、企業関係者や学識経験者で構成する有識者会議を年度内に設置・開催し、高い見地から助言・提言をいただくことにしており、新年度の本部設置後も、産業戦略の構築にあわせて、適宜、御意見やアドバイスをお聞きする考えでおります。
また、お示しいただきました次世代周南コンビナート形成基本戦略につきましては、平成十八年度に企業と行政が協働・連携して、周南コンビナートの国際競争力の強化などに向けた諸課題に対応するために策定したものであり、私の進める瀬戸内産業の再生・強化に重なる部分も多々ありますことから、最近の産業情勢の変化もしんしゃくしながら、今後の作業にも深く参考にしてまいりたいと考えております。
その余の御質問につきましては、関係参与員よりお答え申し上げます。

事が、県政運営に当たって最も力を入れておられる産業政策についてお伺いいたします。
山本知事は、知事選出馬を決意されてからは、何よりも本県の産業力の再生強化に取り組むことを第一番に訴えてこられました。その結果、多くの県民の支持を獲得し期待を担って見事当選を果たされました。そして、第46代山口県知事に就任されるや、最優先課題として産業力強化に取り組む姿勢を明確にされ、担当副知事を議会の同意を得て任命され産業戦略本部準備室を立ち上げられました。
こうした山本知事の産業力強化に向けた取り組みは、来年四月に予定されている産業戦略本部の設置で本格稼働になるものと思われます。
そこで、そのことに向けて準備段階にある現在、この戦略本部が正式に発足したら直ちに有効に機能するよう、少し辛口になりますが大事と思われる数点につき議論を提起いたしたく今議会での質問を行うものであります。

(1)産業戦略本部について
その1は、産業戦略本部についてであります。
さて、私は山本知事の産業力強化に向けたお考えを知るべく、選挙戦で訴えられたこと、知事就任後の議会や記者会見で発言されたこと等を、つぶさに見てまいりました。そこからは、確かに山本知事の産業力強化に向けた意気込みや熱意は伝わってまいりますが、その内容は総論、一般論であり、各論も常識的な列挙の域を出ていません。しかし、産業強化のために必要なのは、本県の現状と課題を正確に認識した上での実践を前提とした各論であり、具体的な対応策であります。
産業戦略本部は、産業分野の取り組みを統括的・総合的に進める中核組織と位置づけられていますが、往々にしてこうした組織は、立派な計画を作ることや、そのために委員会を設けて審議することが主たる役割となり、実践面が充分伴わないケースが見受けられます。然るに、この産業戦略本部は、そうではなく何よりも実践組織として、とにかく本県の産業力の強化につながることは、何でもドンドンやる、担当副知事を置いて部局横断的に取り組むことができるので、縦割り行政の弊を排して課題の解決や必要な事項の実現が スピーディに進むようになったというようにならなければなりません。
取組みの目標や方向を明確にする上での計画作りは必要でしょうが、それも、あくまでも具体的な行動の指針としてのものであるべきだし、委員会も課題解決の取り組み実践を通して必要性が見えてきたことに関して設ければいいと考えます。
以上の考えから産業戦略本部について第一のお尋ねです。先ずは、当面する課題の解決にドンドン取組むことが産業戦略本部の役割であると考えますが、ご所見をお伺いいたします。
また、同様の考えから来年4月に正式に産業戦略本部が立ち上がった時には、本県産業強化に向けて取り組むべき各論、具体的な対応策が明確になっておくことが必要と考えますが、このことにつきご所見をお伺いいたします。
それから、10月の記者会見で知事は、産業戦略を諮問できるような有識者会議の設置の準備を進める旨のお考えを述べておられますが、有識者会議を設けるのであれば、それは準備室の段階で、産業戦略本部が立ち上がるまでに会議を開催して産業戦略を諮問し確定するというスケジュールであるべきと考えますが、ご所見をお伺いいたします。
産業戦略本部についてのお尋ねの最後は、「次世代周南コンビナート形成基本戦略」の扱いについてであります。
山本知事が、本県の産業力強化ということで繰り返し言及しておられるのは、瀬戸内沿岸部の産業集積を生かすということであります。
この瀬戸内沿岸部の中央地域において基幹産業として産業集積を実現している周南コンビナートの将来に向けた戦略をまとめた報告書が、「次世代周南コンビナート形成基本戦略」であります。
平成19年3月に策定されたこの基本戦略は、将来のあるべき周南コンビナートの姿として、「東アジア最強の次世代型化学コンビナート」を目指すとしており、現状の認識や取り組むべき課題が切迫感を持って述べられており、県商工労働部も含めこの基本戦略策定にかかわったメンバーの熱い思いが伝わってくる内容となっております。
そこでお尋ねです。私は「次世代周南コンビナート形成基本戦略」は、瀬戸内沿岸部の産業集積を生かすということで産業戦略本部が取り組むべき課題と方向を具体的かつ的確に示していると見ております。よって、この報告書の内容は、産業戦略本部が今後取り組みを進める上において大いに生かすべきものと考えますが、ご所見をお伺いいたします。

【回答】◎知事(山本繁太郎君)
合志議員の御質問のうち、私からは、産業戦略本部についてのお尋ねにお答えいたします。
閉塞感に覆われた今の時代環境の中、私は、地域の活力を取り戻すため、産業力の強化を最優先の課題として取り組むこととしております。
その取り組みの中核となる「産業戦略本部」は、部局横断かつ目的実現型の組織とし、当面する課題の解決にスピード感を持って取り組んでいく実践組織として機能させたいと考えております。
こうした本部の機能を設置後、直ちに発揮させていくためには、まず、企業や市町などのニーズや課題をしっかり掌握し、戦略を明確にすることが重要でありますことから、私みずから企業等を訪問し、その意見を聞くなどの取り組みも進めているところであります。
次に、産業戦略の構築に当たっては、こうしたさまざまなニーズなどの把握に加え、産業の第一線で頑張っておられる方や、最先端の産業情報にアクセスできる方の御意見も甚だ重要であり、このため、企業関係者や学識経験者で構成する有識者会議を年度内に設置・開催し、高い見地から助言・提言をいただくことにしており、新年度の本部設置後も、産業戦略の構築にあわせて、適宜、御意見やアドバイスをお聞きする考えでおります。
また、お示しいただきました次世代周南コンビナート形成基本戦略につきましては、平成十八年度に企業と行政が協働・連携して、周南コンビナートの国際競争力の強化などに向けた諸課題に対応するために策定したものであり、私の進める瀬戸内産業の再生・強化に重なる部分も多々ありますことから、最近の産業情勢の変化もしんしゃくしながら、今後の作業にも深く参考にしてまいりたいと考えております。
その余の御質問につきましては、関係参与員よりお答え申し上げます。

2012年11月30日