答弁 (1) 基本方針について

1 県政と大学の連携について

 (1) 基本方針について【知事答弁】

合志議員の御質問のうち、私からは、県政と大学の連携に関する基本方針についてのお尋ねにお答えします。

今、県政は、直面するコロナの危機の克服や原油価格・物価高騰への対応に加え、予測を上回るスピードで進行している人口減少・少子高齢化、脱炭素化に向けて求められる産業構造の転換、頻発化・激甚化する自然災害への備えなど、様々な分野にわたって、困難な課題を抱えています。

こうした諸課題を克服し、将来にわたって「安心で希望と活力に満ちた山口県」を築いていくためには、市町や企業、団体、そして大学など、様々な分野で主体的に活動を行っておられる皆様と思いを共有し、連携・協働しながら、県づくりの取組を進めていくことが重要です。

とりわけ、大学は幅広い分野にわたって豊富な専門的知見を有していることから、県では、県内の各大学と連携し、若者の県内定着や産業振興、人材育成などの取組を進めているところです。

また、多くの大学では、地域貢献を重要な役割として掲げ、研究シーズと企業の技術的課題等とのマッチングや、企業等の具体的な課題をテーマとする教育プログラムの実施などの取組を進めており、県は、こうした取組への支援を行っています。

お示しのありました「Society 5.0」の実現に向けては、今後、情報通信分野における技術革新をあらゆる産業や社会生活に取り入れていくことが必要であり、大学には、そうした取組を担う人材の育成が強く求められています。

このため、県では、山口大学と連携し、ビッグデータを活用して新たな商品やサービス等を生み出す取組の中核を担うデータサイエンティストを養成しているところであり、先の政府要望においても、複数の大学と地域が連携・協力して行う人材育成の取組の採択を、国に強く働きかけたところです。

今後は、さらに、我が国の経済成長を牽引する新たなイノベーションの創出や、世界共通の課題である脱炭素化への対応等に向け、産学公が英知を結集していくことが求められ、大学との連携・協働は、これまでにも増して重要になっていきます。

私は、新たな未来に向けた県づくりを、より高いレベルへと押し上げていけるよう、今後とも、県政各分野で展開する様々な施策において、大学との連携・協働を積極的に推進してまいります。

その他の御質問につきましては、関係参与員よりお答え申し上げます。