答弁【2.統合型校務支援システムについて】

よりよい教育環境の実現について

2.統合型校務支援システムについて【教育長答弁】

よりよい教育環境の実現に関する御質問のうち、私からは統合型校務支援システムと学校給食費の公会計化についてお答えします。

まず、統合型校務支援システムについてです。

統合型校務支援システムは、校務における業務負担を軽減できることに加え、情報の一元管理及び共有により、きめ細かな学習指導や生活指導にも活用できることから、教育の質の向上にもつながる重要な情報基盤であると考えています。

このため、県教委では、令和元年度から県立高校等への整備を計画的に進めており、現時点での整備状況については、49校中33校の整備が完了したところです。

今後は、県立高校等については、当初の計画を1年前倒しして、今年度中に全ての高校の整備が完了する予定です。

また、特別支援学校については、文部科学省が示した整備目標が達成できるよう来年度中の整備に向けて検討を進めてまいります。

お尋ねの本県が導入したシステムについては、教務系・保健系・学籍系・学校事務系などを統合した機能を有しており、校務全般において効果的に活用しています。

次に、市町立の小中学校も包含する全県統一システムの整備については、多様な選択科目を有する専門高校や総合学科などがある高校と小中学校とでは、必要とされる機能が異なることから、全校種を統一したシステムの導入は難しい状況です。

一方、市町が同一システムを共同調達・共同利用することで、スケールメリットが働き、導入や運用・保守に係るトータルコストを抑制できるとともに、導入に係る選定・事務手続きの負担軽減などが期待されます。
このため、県教委では、先般、市町教委と統合型校務支援システムに係る連携会議を開催し、県が導入しているシステムの紹介や市町の整備状況等の情報共有を図るとともに、今後の整備の進め方について意見交換を行ったところです。

県教委といたしましては、市町教委の意向を踏まえて、効率的・効果的な導入手法を提案するなど、市町立学校の整備が進むよう、市町教委と連携しながら取り組んでまいります。